取材2023年11月・実際に周遊した記録
料金・制度の最終確認2026年7月
香港とマカオは「1回の旅で2つの都市文明を味わえる」世界でも稀な組み合わせです。フェリーでわずか1時間、100万ドルの夜景の街から、ポルトガル情緒の世界遺産ときらびやかなカジノリゾートの街へ——香港2日+マカオ1日の王道モデルコースを案内します。
まず結論 — 夜景は「一筆書き」で回す
- 香港の夜は「スターフェリー→プロムナード20:00→ピークトラム」の一筆書き:夕方にフェリーで海を渡り、20時のシンフォニー・オブ・ライツを無料で観てから山頂へ。私たちが実際に歩いた順路で、移動の無駄がありません
- ピークトラムは事前予約:往復HK$116・スカイテラス428セットHK$182(2025年12月改定後)。当日券の行列は長いので、オンライン購入か割引チケットサイトを使うのが定石です
- マカオへはフェリー約1時間:世界遺産地区なら外港行きターボジェット、コタイのリゾートならタイパ行きが便利。節約派には港珠澳大橋シャトルバス(HK$65・24時間運行)という手も
- 最初にオクトパスカードを作る:MTR・バス・フェリー・コンビニまでこれ1枚。香港の移動ストレスが消えます
ビクトリア・ハーバーの夜 — スターフェリーと光のショー

香港の夜は海から始めると動線に無駄が出ません。1888年から走り続けるスターフェリーで尖沙咀と中環の間を渡ると、片道わずか5〜9分・上層デッキでも平日HK$5(約100円・2026年7月時点)で、摩天楼が両岸からせり上がる「動く展望台」を体験できます。日没後の便を選ぶと、船のデッキから見る対岸のネオンがそのまま絶景です。

渡った先(あるいは戻った先)の尖沙咀プロムナードで待ちたいのが、毎晩20:00から約10分間開催される光と音のショー「シンフォニー・オブ・ライツ」。ハーバー両岸の40超のビルがレーザーとLEDで一斉に踊る様子を無料で観られます(2026年7月時点・悪天候時は中止あり)。開始30分前には海沿いの手すり際が埋まり始めるので、少し早めの場所取りがおすすめです。
ビクトリア・ピーク — 100万ドルの夜景を上から

締めくくりは標高552mのビクトリア・ピーク。急勾配を這い上がる登山電車ピークトラム(1888年開業)は、それ自体がアトラクションです。料金は往復HK$116、展望台「スカイテラス428」とのセットでHK$182(2025年12月29日改定・2026年7月時点)。ビルの谷間を斜めに登る車窓は行きに右側の席がおすすめです。山頂からは、さっきまで歩いていたプロムナードもフェリーも足元の光の粒になり、「100万ドルの夜景」の名が誇張でないことがわかります。私たちは21時過ぎに登りましたが、ショー後の時間帯は行列が伸びるので、優先入場付きチケットの価値が高いと感じました。
GetYourGuide
香港の現地ツアー・優先入場チケットを探す
ピークトラム優先乗車や夜景クルーズ、飲茶体験まで日本語ページから予約可能。多くは24時間前までキャンセル無料なので、天気を見て直前に決められる。
香港のツアーを見る →マカオへ — フェリー1時間で世界遺産の街

香港からマカオへはフェリーで約1時間。世界遺産地区を目指すなら上環発・外港行きのターボジェット、コタイ地区のリゾート直行ならタイパ行きのコタイウォータージェットと使い分けます(エコノミーHK$160〜200目安・2026年7月時点)。到着後は歴史地区へ——セナド広場の波打つカルサーダス(石畳)から聖ポール天主堂跡へ続く道は、400年前にポルトガル人が築いた街並みがそのままユネスコ世界遺産になったエリアです。食い倒れも忘れずに。焼きたてのエッグタルトと、ローカル食堂茶餐廳(チャーチャンテン)の麺やポークチョップバーガーが定番です。

コタイの夜 — エッフェル塔が光るリゾート群

マカオのもう一つの顔が、埋立地に巨大リゾートが林立するコタイ地区です。1/2スケールのエッフェル塔が光るパリジャン・マカオ、運河にゴンドラが浮かぶヴェネチアン・マカオなど、ホテル群を無料で見て歩くだけでテーマパーク級。カジノに興味がなくても、各ホテルを繋ぐ無料シャトルバスを乗り継げば夜のイルミネーション巡りが成立します。世界遺産地区とコタイは路線バスで20〜30分(澳門口岸からはバス101X/102Xが6パタカ)。半島で歴史、コタイで未来——この落差こそマカオ観光の醍醐味です。
香港・マカオ旅の実用情報
- モデル日程 — 1日目: 香港市街+夜景の一筆書き/2日目: 飲茶・街歩き→夕方マカオへ移動しコタイの夜/3日目: マカオ世界遺産地区→香港へ戻り帰国便(逆回りも可)
- 香港⇄マカオ — フェリー約1時間(HK$160〜200目安)。港珠澳大橋シャトルバスならHK$65・約40分・24時間運行。どちらも出入境審査があるのでパスポート必携(2026年7月時点)
- 市内交通 — オクトパスカードが万能(MTR・バス・フェリー・コンビニ)。空港からはエアポートエクスプレスで最短24分
- 通貨 — 香港ドル(HK$)とマカオパタカ(MOP)。マカオではHK$がほぼ等価で通用するので、短期滞在なら両替はHK$だけで足ります
- ベストシーズン — 10〜12月が晴天率が高く湿度も低い。夏は蒸し暑く台風シーズンと重なります
関連記事 — アジアの旅を広げる
- 同じ中華圏の冬絶景 → ハルビン氷祭り(氷雪大世界)ガイド
- アジア屈指の食都へ → バンコク3日間モデルコース
- 食から行き先を決める → 食から決める旅先ガイド
- 見どころを一覧で押さえる → 香港・マカオの観光地10選 — 夜景と世界遺産を回る順に
ここにある歴史
この記事で行く場所・食べるもの・見る作品が、なぜそこにあるのか。

南京条約で香港島が英国へ、返還まで155年
アヘン戦争の結果として割譲され、155年の英国統治が始まった。九龍と香港島を結ぶスターフェリーは1888年就航で、同じ航路を10分で渡り続けている。
📍 行くなら


