アルファマの路地とトゥクトゥク Alfama street with tuk-tuk, Lisbon
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ポルトガルの治安と詐欺対策 — スリ・置き引きの手口と回避法

PHOTO: TRAVELERS ROUTE

ポルトガルは欧州で比較的安全だが観光地のスリは要注意。よくある手口と発生場所、出発前と現地の対策、トラブル時の対応まで実用解説。

Travelers Route  /  記事

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ポルトガルは欧州の中でも治安が良い部類に入る国で、凶悪犯罪に巻き込まれるリスクは高くありません。ただし観光客を狙うスリ・置き引き・軽犯罪は、リスボンやポルトの観光地・公共交通で確実に発生します。本記事では、よくある手口と発生場所、出発前と現地での対策、そしてトラブルに遭ったときの対応を、実務目線で整理します。結論は「過度に恐れず、しかし“カモに見えない”立ち振る舞いを徹底する」——これだけで被害の大半は防げます。

ポルトガルの治安レベル

主要観光エリアは夜も人通りが多く比較的安心して歩けますが、深夜帯や人通りの少ない裏路地・暗い階段道はひとり歩きを避けるのが無難です。銃犯罪などはまず縁がありません。一方で、混雑する観光スポット・トラム・地下鉄では世界共通の「観光地のスリ」が存在します。危険なのは「エリア」よりも「混雑と油断」。つまり場所を避けるより、行動で隙を作らないことが要点です。

よくある手口と発生場所

人通りの多いアウグスタ通り Crowded Rua Augusta, Lisbon
観光客で賑わうアウグスタ通り — 人混みはスリの稼ぎ場でもある — PHOTO: TRAVELERS ROUTE(2024年5月撮影)
  • トラム28番・15番、地下鉄の混雑時のスリ — 乗降の人混みでバッグやポケットを狙う。観光客が集中する花形路線が最多発
  • カフェ・レストランの置き引き — 椅子の背や足元に置いたバッグ、テーブルのスマホを一瞬で。テラス席は特に注意
  • バイロ・アルト等での「ドラッグ売り」の声かけ — 偽物を売りつける軽犯罪。無視して歩き続ければよい
  • 署名・アンケートを装った集団 — 紙を差し出して気を引き、その間に仲間が抜き取る
  • ATMのスキミング・のぞき見 — 銀行併設や屋内のATMを使い、暗証番号は手で隠す
  • タクシーの遠回り・メーター不正 — 流しより配車アプリ(Uber/Bolt)が明朗。空港からは特に

エリア別の注意

昼のバイシャの歩行者道 Pedestrian street in Baixa by day, Lisbon
バイシャの歩行者道 — 人が集まるエリアほど、声をかけられる回数が増える — 人が滞留する場所ほど、声をかけられる回数が増える — PHOTO: TRAVELERS ROUTE(2024年5月撮影)
  • リスボン: トラム28番、サンタ・ジュスタのエレベーター待機列、アルファマの混雑路地、ロシオ広場周辺
  • ポルト: サン・ベント駅、リベイラの観光客密集エリア、ドン・ルイス1世橋の上
  • 共通: 駅・空港・大聖堂前など「人が立ち止まる場所」。立ち止まった瞬間が一番狙われる

宿のエリア選びでも、夜の人通りや駅からの動線は重要です。詳しくはリスボンのホテルはどこに泊まる?エリア別ガイドを参照してください。

出発前と現地での対策

  • 現金・カードを分散 — 全財産を1つの財布に入れない。メインは宿の金庫、行動用は最小限
  • 前掛けバッグ・ファスナー付き — リュックは前に抱える。後ろポケットに財布・スマホは厳禁
  • スマホはストラップ or 落下防止 — テーブルに置きっぱなしにしない
  • パスポートは「原本は宿の金庫+コピー携行」 — ポルトガルでは身分を証明するものの常時携帯が求められる点に留意(外務省の安全対策基礎データでは「旅券のコピー可」とされる。2026年7月時点)。盗難リスクを考えると、原本はセーフティボックスに置きコピー(+クラウド保存)を持ち歩くのが現実的な妥協。ただし国境を越える移動日は原本を携行する
  • 緊急番号は112(警察・救急・消防共通、英語可)。在ポルトガル日本大使館(リスボン)の連絡先も控える
  • 通信を確保 — オフラインで迷子になると判断を誤りやすい。地図・配車アプリ・連絡手段のため通信は常時つなぐ

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トラブルに遭ったら

  • 盗難・紛失: 最寄りの警察で被害届(ポリスレポート)を取得。海外旅行保険やカードの不正利用補償の請求に必須。リスボンでは観光警察(PSP Esquadra de Turismo)がレスタウラドーレス広場のパラシオ・フォス(Palácio Foz)内にあり、観光客の被害届に多言語で対応している
  • カード: すぐにカード会社へ連絡して利用停止。番号は出発前に控えておく
  • パスポート紛失: 警察で届出 → 日本大使館で渡航書類を再発行
  • 在ポルトガル日本国大使館(リスボン): Rua Ramalho Ortigão 51, 6º andar, 1070-229 Lisboa(2024年3月に移転済み)、電話 +351-21-311-0560。詳細は大使館公式サイトで確認を
  • 無理に取り返さない: 物より身の安全。抵抗せず、記録(場所・時刻・特徴)を残す

また、出発前には外務省の海外安全ホームページでポルトガルの最新の治安情報・危険情報を確認し、たびレジ(外務省の海外旅行登録システム)に旅程を登録しておくと、現地の緊急情報がメールで届き、万一の際に大使館からの支援も受けやすくなります。

よくある質問

ポルトガルの治安は良いですか?

欧州のなかでも治安の良い部類に入る国です。ただしリスボン・ポルトの観光エリアではスリ・置き引きが日常的に発生しています。暴力犯罪は少なく、基本的な対策をすれば過度に恐れる必要はありません。

特に警戒すべき場所はどこですか?

トラム28番をはじめとする混雑した公共交通の車内、展望台・広場など観光客が密集する場所、夜間の暗い路地や階段道です。荷物は体の前に、ポケットに貴重品を入れないのが基本です。

パスポートは持ち歩くべきですか?

ポルトガルには身分証の携行義務があるため、原本はホテルのセーフティボックスに保管しつつコピーを携行するのが現実的な妥協策です。国境を越える日や身分確認が想定される日は原本を携行してください。

被害に遭ったらどこに連絡すればいいですか?

リスボンではレスタウラドーレス広場のパラシオ・フォス内にある観光警察(PSP Esquadra de Turismo)が観光客の被害届に対応しています。パスポート紛失時は在ポルトガル日本国大使館(リスボン)へ。渡航前に外務省の「たびレジ」への登録もおすすめします。

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